コラム
レンタルオフィスとは
2015.03.23
今回は弊社のサービスでもあるレンタルオフィスについてサービスを踏まえ紹介していきたいと思います。
どんな方が利用するの?
レンタルオフィスが提供しているサービス
レンタルオフィスが提供しているサービス電話編
レンタルオフィスのメリット・デメリット
レンタルオフィスの参入業者による違い
最後に
まとめ
レンタルオフィスとは
レンタルオフィスとは、月極めや時間貸しのように短期間だけ不動産の一部分をオフィス(オフィスサービス)として貸し出されている手軽な貸し事務所のことです。
賃貸オフィスとは異なり、レンタルオフィスには事務所として利用するための最低限の設備が初めから整っており、利用者は契約後すぐに利用を開始することができる場合がほとんどです。つまり、通常の不動産物件を借りるときはオフィスの内装整備やデスク・椅子などのオフィス家具、電話やインターネット環境等のインフラ整備を自分で用意する必要があるため、初期費用や準備の労力が大きくかかるのに比べて、レンタルオフィスを利用する場合は費用面も時間面でも格段に準備が少なくて済むというのが大きな特徴といえます。
しかし、貸し出されるオフィスの形態は様々で、オフィス家具などを完備した専用の個室を用意している施設、簡易パーティションで仕切られたデスクスペースを貸し出す施設、広い部屋に共用のデスクスペースがあり自由に利用できる施設など、多様なビジネス用途に合わせたオフィスがありますので、最低でも3施設程度は比較検討してみたほうが良いでしょう。
【関連コラム】
シェアオフィスとは
バーチャルオフィスとは
どんな方が利用するの?
レンタルオフィスは初期費用が低く抑えられるため、起業初期(1名~10名程度のスタッフの期間)の企業の利用が一般的に考えられている利用者です。他には、多地域展開をする際の拠点としての利用(主に営業所出店)や常駐社員の人数を増やす必要の無い業種(士業や人材派遣業、コンサルティング業)の場合は、設立からの年数に関わらず、レンタルオフィスの利用者と考えられます。
賃貸オフィスを利用する場合は、自社でオフィス家具や設備を全て用意する必要があり、また電話や外出時の対応のために常駐する事務員を雇う必要があるため、賃料の単価が多少高くても、事業規模を拡大するかの判断をするまではレンタルオフィスを活用するというのは、合理的な判断であるといえるでしょう。
レンタルオフィスが提供しているサービス
個室 |
都心の一等地にある個室オフィスを格安な初期費用で利用することができます。 |
空調・換気設備 |
個室の空調は、個室毎の個別空調とグループ空調に分かれます。既存のオフィスビルを改装して個室を整備した場合は、複数の部屋の空調が一括でしか操作できないグループ空調である場合が多いようです。 |
セキュリティ設備 |
一般的に個室のあるエリアは外部からはICカードや鍵による施錠等で隔離されている場合が多いです。また、防犯カメラやセキュリティ会社との契約でセキュリティを確保しているところがほとんどです。 |
貸し会議室 |
事前予約することで会議室を利用することができます。受付フロントや受付秘書を活用すれば、来客対応(会議室案内やドリンクサーブ)サービスを利用することができるので、自分の会社の応接として利用することができます。 |
住所の提供 |
都心の一等地、それもネームバリューのある地域やビルの個室を本店所在地とすることができます。名刺やホームページ、郵便の受け取り先として利用することができます。 |
郵便受け |
郵便物の受け取り用に個室ごとに鍵付BOXが設置してあるところがほとんどですが、ビルの設備仕様上、ひとつの郵便受けしか設置できず、運営事業者が仕分けして配布している場合もありますので、事前に確認しておくべきでしょう。 |
郵便・宅配便受取代行 |
受付サービスを併設している場合、個室に不在だった場合、サインが必要な郵便物や宅配便をあなたの代わりに受け取り、メール連絡してもらえるサービスをしている施設が多いようです。中には、マンションに設置してあるような宅配BOXを用意している施設もあるようです。 |
ビジネス運営サポート |
法人登記の手続きや営業支援ツールを提供していたり、提携している事業者によるサービスを行っている場合もあります。サポートを受けるには利用条件などがある場合がありますので、内容と料金をよく確認しておく必要があります。 |
社名表示サービス |
同じ住所に沢山の企業・事業者が入居するため、社名がビルのエントランスに社名を表示することができる施設は多くありません。 |
レンタルオフィスが提供しているサービス電話編
電話番号貸与 |
ビジネス用の専用電話番号を貸与します。東京であれば03の番号を貸与されることが多いです。施設ですでに用意されている回線を提供される場合と、自分で電話会社に手配する場合があります。 |
電話秘書 |
電話受付スタッフを雇う必要がなく、オペレーターが希望の社名で電話応対をしてくれるサービスです。オペレーターが対応したあと、かかってきた電話を携帯電話や自宅電話など指定の電話へ転送してくれるので、内線で取り次がれるのと同じように、自分がどんな所にいてもタイムラグなく対応することができます。 |
留守番電話 |
不在時に留守番録音を残すことができるサービスです。 |
携帯電話転送 |
会社の代表電話にかかってきた電話がそのまま携帯電話に転送されてきます。出先で打合せ中でも電話応対に追われますし、しつこい営業電話なども含めて全て自分で応対する必要があります。 |
レンタルオフィスのメリット・デメリット
レンタルオフィスを利用する最大のメリットは、初期費用を圧倒的に安くすませることができる点、準備にかかる手間をかけずにすむ点でしょう。
通常の賃貸オフィスを借りる場合は、初期コストとして入居準備業務や多額の保証金、工事関連費用、備品費用がかかりますが、レンタルオフィスの場合、手続きは簡略化されていて初期費用を抑えて事務所を用意することが可能です。
またレンタルオフィスの場合、利用者は不動産所有者と不動産賃貸契約を結ぶのではなく、オフィスサービスの提供者とサービス利用契約を結ぶことで、事務所として活用できる、ということが多いようです。
また、受付や電話サービスを提供しているレンタルオフィスの場合、受付・来客・電話対応に関する人件費を低減できるというメリットも大きいようです。事務スタッフを常駐させるためには、採用募集から労務管理まで単なる経費だけではない負担もかかるため、これらをレンタルオフィスのサービスでまかなうことが出来るのであれば、大きなメリットと考えられるでしょう。
デメリットは、個室があるといっても共同オフィスであるので、会議室や各種設備の利用が予約の場合が多く、いつでも無料で自由に利用が出来るわけではない、という点が一番大きいようです。また、オプションサービスが有料・高額の場合は、オプション料金を気にして事業活動に萎縮効果を与えてしまうといったこともあるようです。
オプションサービスの料金は、施設の運営事業者によって大きく異なる点ですので、ご自分の利用しそうなオプション料金体系は事前に良く確認することが大事です。
レンタルオフィスの参入業者による違い
バーチャルオフィス兼業 |
バーチャルオフィスがメインの場合と、レンタルオフィスがメインの場合がある。 |
シェアオフィス兼業 |
シェアオフィスを運営している事業者が専用個室を用意している場合。常駐するオフィスがあるため、会議室が充実しているところが多い。 |
外資系業者 |
都心の一等地の有名ビルに入居でき、世界のオフィスを利用できるというメリットはありますが、利用内容によって費用が非常に高額になることがあります。 |
インキュベーションオフィス運営事業者 |
行政機関が中心となって、廃校になった学校や行政の古い建物を有効活用するために、起業家支援と地域活性のために設立しているところが多いようです。 |