コラム
エンジェル税制とは~概要やメリットなど徹底解説~
2019.06.06
会社を設立する際必ず必要になってくるのが資金です。
資金が元からあればその資金で運営していけばいいのですが、資金がない場合調達しなければなりません。
調達方法には銀行から融資を受けるという方法もありますが、個人投資家からの投資という手段もあります。
今回は、投資を行った個人投資家に対しての税制優遇制度であるエンジェル税制を紹介していきます。
エンジェル税制とは
エンジェル税制による税制優遇の内容
エンジェル税制のメリット
エンジェル税制の応募要件
まとめ
エンジェル税制とは
エンジェル税制とは、各要件を満たしたベンチャー企業へ投資を行った個人投資家に対して税制上の優遇を行う制度です。
目的としては、ベンチャー企業への投資を促進する目的として策定されております。
エンジェル税制による税制優遇の内容
①投資した年に受けられる所得税の優遇措置
②株式を売却し損失が発生した場合、受けられる所得税および住民税の優遇措置
①投資した年に受けられる所得税の優遇措置
※優遇措置Aの要件をみたす場合、確定申告の際に個人投資家が優遇措置AとBのどちらを利用するかを選ぶことができます。
②株式を売却し損失が発生した場合、受けられる所得税および住民税の優遇措置
投資したベンチャー企業の株式売却により生じた損失は、その年の他の株式譲渡益と通算(相殺)でき、その年に相殺しきれなかった損失は、翌年以降3年にわたって順次株式譲渡益と通算(相殺)できます。
エンジェル税制のメリット
メリットに関してですが、投資する投資家側と投資されるベンチャー企業側とでそれぞれメリットがあります。
①投資する側
投資する側に関しては、確定申告での税の優遇を受けることができます。
優遇される税としては、住民税や所得税などがあります。
②投資される側
資金調達ができるので、より事業の拡大につなげることができます。
エンジェル税制の応募要件
応募要件には投資される企業側と投資する投資家側とで要件があり、すべて満たす必要があります。
①投資される企業側
①特定の株主グループからの投資の合計が5/6を超えないこと
②大規模法人グループの所有に属さないこと
③未上場・未登録の株式会社で、風俗営業等に該当しないこと
④中小企業であること
⑤企業の設立経過年数に応じた要件をみたすこと
②投資する投資家側
①金銭の払込みにより、対象企業の株式を取得していること
②対象企業が同族会社である場合、所有割合(株式数および議決権数)の大きいものから第3位までの株主(およびその親族や関係会社等)の所有割合を順に加算し、その割合がはじめて50%超になる時における株主に属していないこと
まとめ
いかがでしたでしょうか。
エンジェル税制は投資する側とされる側どちらにもメリットがある制度といえます。
この制度をうまく利用し、本来の目的であるベンチャー企業への投資がより促進していけば事業拡大に繋がっていくでしょう。
促進により起業率の向上や日本経済の成長など様々なメリットも生まれてくると思います。
それほどエンジェル税制は注目の制度なのです。
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