コラム
バーチャルオフィスでも銀行口座は開設できるの?
2015.07.11
警察庁は2012年3月より金融機関に対して、法人口座開設の際の審査を厳格化するように求めました。
それに伴い「バーチャルオフィスでは口座開設できない」などとネット上などで言われるようになり、バーチャルオフィスを利用していると絶対に口座開設ができないと思われている方も多いのが現状です。
bizcube会員様に行なったアンケートの結果(2014年実施)
はたして実際はどうなのでしょうか?会員様へアンケートをとったところ、なんとご協力いただいた全ての方から「口座開設できた」との回答をいただきました。(新規の口座開設のみを対象としています)
では、会員様はどちらの銀行で口座開設をされたのでしょうか?下記のような結果になりました。
特定の銀行への偏よりはなく、都市銀行・地方銀行を問わず満遍なく開設できているようです。その他には「千葉銀行・横浜銀行・北洋銀行・楽天銀行・ジャパンネット銀行」などが挙がっています。弊社スタッフも、会員様より都市銀行やネット銀行に口座開設ができたとのご連絡を多数いただいております。
それでは、開設が成功したケースでは、どんなことに注意されていたのでしょうか。アンケート結果より報告させていただきます。
●会員様の声●
- もともと長く利用している個人のメインバンクで法人口座を開設。上場企業や著名企業との取引実績や継承取引が決まっているなど、取引先の信頼度の高さや売り上げがきちんと証明できたからスムーズに口座開設ができた。
- Webサイトを公開していた。(Webサイト上に事業内容を詳細に記していた)
- 長年勤めていた大手企業を定年退職して起業したということで、信用してもらった。
- 事業内容を詳しく書いた書類を提出した。
- バーチャルオフィスであることを若干指摘され、口座開設にやや時間を要したが開設できた。
- 個人の口座を持っており、人脈のある銀行を選択した。
- 自宅を本社所在地にして長年取引のある銀行の支店を会社口座に選びました。
- Webサイトのコピー・事業内容のパンフレットを持っていった。
●銀行口座開設のポイント●
開設が成功した事例では、既に行っている事業の内容、またはこれから新規で行う事業内容について詳細な説明をし、充分に理解していただくことが重要なようです。同様の回答を多数いただきました。
そして、事前準備で最も重要で必要となるものが、自社のホームページです。最近は信用調査の中でホームページの内容をチェックすることが非常に多いと耳にします。
また、開設ができなかったケースとして、事業内容や事業計画、設立の経緯についての事前準備が不足しており、充分に説明できなかった点が挙げられていました。やはり事業内容に関する準備は特に重要なようです。今までの職務経歴や行っている事業内容、またこれから行おうとしている事業内容等について、詳細に説明できるよう充分に準備をしておきましょう。